2018.10.23

『備後府中マッチングセミナーしごと&くらしフェス2018@渋谷』

子育てしながら働くなら府中市

10月13日(土)、府中市の単独移住イベントとして「備後府中マッチングセミナーしごと&くらしフェス2018@渋谷」が、東京都渋谷区のTKP渋谷カンファレンスセンターホールにて開催された。 府中市の移住定住促進を目的に、PR促進を行った。府中市を知らない方や、移住に関心のあるファミリー層、特に20代~40代を対象に、府中市への関係人口の創出を図る府中市主催のイベントだ。府中市への関心を持ってもらうと共に、12月に開催される府中市での移住体験ツアーへの参加も促した。 府中市からは、村上副市長、移住全般の窓口である企画財政課、仕事について産業振興課、子育て・女性応援については女性こども課の職員が参加。プレゼンテーションでのPRや、懇親会にて参加者とコミュニケーションを図り、府中市のPR活動を行った。 また、地方創生プロジェクトの協力や、府中市の地方創生推進アドバイザーの真部保良氏の、外からの視点でのPRトーク、府中市の企業である株式会社オガワエコノスと株式会社タテイシ広美社が仕事の紹介、地域おこし協力隊として実際に府中市に移住した経験談を有光氏がそれぞれ語った。 来場者は約85名。任意の懇親会の参加者も多く、府中市に住む人と都市圏で暮らす移住に関心のある方が語り合った。

子育てしながら働くなら府中市(村上副市長)

私も府中市への移住者です。その移住者から見た府中市の特徴をお伝えしたいと思います。

 

府中市は「ものづくり」の盛んな町で、ハンドレット企業と呼ばれる創業から100年を超える歴史ある企業が61社もあります。そして、特徴として府中市の離職率は低いです。つまり企業への定着率が高いということです。日本で一番低い離職率と報じられた企業もあります。

世界に誇れる技術を持つオンリーワン企業があり、働く企業も数多くある。そして、地元想う熱量を持った人たちが、府中に暮らしています。

そして「教育」と「子育て環境」には自信があります。

 

人口4万人で大きくもなく小さくもなくという町。保育所と幼稚園は人口に対して、13カ所と多く、待機児童はゼロ。市内の小・中学校は、全て小中一貫校となっており、子供たちの教育環境を変えず、一人ひとりに安定した教育ができるように取り組んでいます。全国でも数少ない教育環境です。

 

さらに、小学校では座学だけではありません。例えば、地域の住民と一緒になって、実際に行動をしてみるという「コミュニティースクール」という取り組みがあります。その中で、企業の協力を得て、実際に小学生が株式会社の設立を行ったりもしています。お金の計算や宣伝などを通して、今後の社会での応用力や適応力を身に着けていく教育の推進です。今後は、保育所との連携を含めて、中学校までの全校共通のシラバスの作成にも取り組んでいて、その後の高校とも教育の連携を図っていく予定です。

 

働きながら子育てをするなら、府中市へ住んでみてはどうでしょうか。

自分の望む道を選ぶ(有光氏)

東京にいた頃は、遅くまで働いていました。府中に来て自分の時間軸が早まり、周りの人たちと同様に夜の7時半には家にいる生活をしています。また、車が無いと出かけることができないので、運転スキルは上達しましたよ。色んな意味で、田舎暮らしを味わっています。そして、同世代の友達が増えて、飲みながら「こういうまちになったらいいね」とか話をしたりしています。

 

東京から府中市へ引っ越して感じたことは、想像以上に色んな暮らし方があるんだなということです。身近で移住してきている人がたくさんいて「どうして移住したの?」という話をよくするんですが、やりたい夢があって移住した人もいれば、地域おこし協力隊として私のように移住した人、起業するための人、何も考えずにとりあえず引っ越したという人など様々です。中には、ブログを書いてフリーランスで生活している子もいます。

生き方や暮らし方に、こうではないといけないということは無いんだなと感じています。いくらでも自分が望む道を選べば、切り開いていけるのかもしれません。

 

私自身も、家政婦のアルバイトや農業をしながら仕事を創り出している状況です。周りからは、安定した収入が無くて心配をされますが、仲間たちの合言葉で「何とかやっていける、大丈夫」と言い合って、そういう生き方もありなんじゃないかなと思いながら頑張っています。

働く社員の暮らしのインタビュー(株式会社オガワエコノス 堀氏)

弊社は、廃棄物処理業務や、汚水処理業務を行っています。リサイクルといった環境対策にも積極的に取り組んでいる会社です。その中で、県や市などとタイアップしていただきながら、働き方改革の実践をしています。例えば、チームがん対策のイベントの開催や、環境についての体験学習を市内の小学生などに行っています。体験学習を通して環境について学ぶことができる企業として、西日本第一号の企業として環境庁の認定をいただいています。

そんな弊社で働く、社員に府中の暮らしについてのインタビューをしてきたので動画を見てください。

 

「以前住んでいた地域では、自然が無かったので、そういった環境は子供にとって良いです。」

 

「子育て環境については、公園がたくさんあったり、雨の日でも遊べる施設があって助かっています。」

 

「団地に住んでいるんですが、年配の方たちが、挨拶運動で毎朝子どもの通学を見守ってくれている安心感があります。」

 

「府中は、福山市、尾道市に隣接し、広島市へのアクセスも良いので、車があれば、生活の不便さをあまり感じることは無いです。そして災害が少ないと感じています。」

 

仕事もあって、自然環境もある。生活の不便さもそれ程無いというのが、府中市で暮らしている社員の感想です。

魅力的な企業と生活(府中市地方創生推進アドバイザー 真部氏)

府中市の皆さんは、かなり控えめにPRされていたんですが、私も、外から見た府中市のことを冷静にお話しできればと思います。

 

府中の企業の方たちや、起業されている方と接する機会が多かったので、仕事を中心に生きていく、ワークライフスタイルの話をさせていただきます。

 

府中のワーク事情ですが、産業として産業機械、自動車部品、モダンな家具、電子機械など、現在のものづくりが盛んで、着実に経済が回っていると言えます。京都に似たところがあり、意識の高い方が多く、良い意味でも悪い意味でも、昔から続く地域の基盤が作られているが故に、かなり成熟している社会だと感じています。しかし、外へのPRはあまりしてこなかったので、PR下手だったのかもしれません。

府中では、女性が働いている割合が高く、さらに離職率は5%未満となっていることが分かりました。また、働く場所が変わっても働き続けている方が多いです。そして、様々な魅力的な企業も多くあります。例えば、有名なターンテーブルを日本で唯一作られている町工場や、特定の自動車部品を製造する上場企業があります。また、大卒以上しか採用しない部品製造を行っている企業があり、面白いのが、多能工を掲げられていて、社員一人が、お客さんとの対応から設計、製造、検査、納品までを一貫して行われてるところです。こういった働き方をすることで、ただ企業の歯車として働くだけではなく、社員一人ひとりのスキルアップに繋がり、そんな働き方の魅力に惹かれて、就職希望者が集まっている企業もあります。

 

参加者の皆さんは、移住先で、自分のスキルを活かして働きたいと考えている方も多いと思います。一生懸命働いてくれる方であれば、府中市の企業は、人をとっても欲しがっています。そういった方であれば、必ず働く場所が見つかると考えています。

少し生活寄りの話をしますと、府中に比べて東京の企業の方が、給料が良い企業は多いです。ですが、支出を比較してみると、年間で230万程の開きがあることが分かりました。ですので、そこをどう考えるかだと思います。

そして、企業が色々な生活を支える取り組みを当たり前に行っています。社内託児所がある企業や、地域にものすごく密着した企業があり、ビジネスを学べる高校があり、企業と連携して地元の人材を育てていたりします。独身寮を建設し、会社を挙げて働き手を募集していたりもします。そういった企業が、地域の産業を支えています。

 

また、起業をしている人たちもいます。カフェをリペアしコーヒーショップを開業ている方や、古民家を改修しカレーショップを営んでいる人など。それぞれ自分のできる範囲で働かれています。

 

府中というのは、背伸びをせず無理せず暮らせるまちかなと思います。

参加者インタビュー

「府中市のことを全く知らない状態だったのが、少し知れる機会になりました。」

 

「こういうイベントがきっかけで本当に考えが変わるのかなと思えました。府中市にも行ってみようと思うようになりました。」

 

「関東圏にしか住んだことがなく、結婚を機に子育て環境に良い場所を探しています。自然が多い場所や、地域の方と仲良く暮らせる環境が良いなって思っているので、このまま関東にだけ住むのはもったいないなって思って。他の知らない地域を知ろうと思って参加しました。参加してよかったです。」

イベントの総評と今後の目標(府中市地方創生推進アドバイザー 真部氏)

多くの来場者が開始時刻のかなり前から集まって来られ、最後の懇親会が終わるまでイベントに参加されているのが印象的でした。移住のこと、府中市のことに強い関心のある、熱心な方々が多かったのだと思います。

府中市内で特徴的なものづくりをされている企業十数社のお話をさせていただきましたが、真剣な眼差しで何度もうなずきながら聞いてくださる姿が目につきました。懇親会の場では、府中市での暮らしや子育てに関する多くの具体的な質問を受けましたので、今後、真剣に府中市への移住を考えてくださる方も出てくるような予感がしています。

 

府中市を一度も訪れたことがない来場者がほとんどでしたので、今後はこの方々に対して、府中市の暮らしや職に関するリアルな情報をご提供し続けることができれば、府中市に足を運んでもらい、実際のまちを見ていただくことにも繋がっていくと思います。そうした情報発信の一端を担う活動をしたいと考えています。

移住体験ツアーのお知らせ

12月8日(土)、9日(日)に、府中市にて無料体験ツアーを開催。

府中市の暮らし・食・文化を体験できるツアーとなっており、府中焼き料理体験や、伝統産業の府中家具や子育て支援センター、こどもの国ポムポムを巡ります。

宿泊費や食費、交通費などすべて無料での実施となります。是非この機会に府中市を訪れて欲しい。