2018.12.17

『広島県府中市移住体験ツアー 2018』

全く知らなかった府中市への移住を、本気で考えるきっかけになりました。(参加者談)

府中市の魅力を広く知っていただくため、12月8日〜9日の土日にかけて「府中市移住体験ツアー」が開催された。参加者は、東京にて10月に開催された府中市単独の移住セミナーの参加者や、大阪在住の移住に関心のあるファミリー層を中心とした限定15名。 府中市の移住定住促進を目的に、約2日間にわたり府中市の暮らし・文化・食などを実際に体験してもらおうと、府中市のソウルフード「備後府中焼き」の料理体験や、伝統産業の「府中家具」、子育て木育拠点の人気施設「こどもの国ポムポム」、また子育て支援センターなどを体験するツアーだ。 また、予定以外にも、参加者の見学したい場所の希望を聞き、飲食店や街並みの散策も行ない、参加者の知らない土地の気になることを、体験や見学を通して答えていくようなツアーとなった。

12月8日(土)13:30~ 府中市のソウルフード『備後府中焼き』の調理体験

新幹線でJR福山駅へ到着後、バスに乗って府中市へ到着。

ツアー最初の体験は、府中市地域交流センター(南館)『キテラスふちゅう』にて、府中焼きの調理体験を行った。キテラスふちゅうには「あわけん」、「一宮」という府中焼きのお店が2軒営業されている。施設には観光案内所も併設されており観光案内やお土産の販売もされている。

 

実際の府中のお好み焼き屋の鉄板、材料を使用して自分で「府中焼き」を調理して食べる体験だ。店員さんに手ほどきをしてもらいながら、府中焼きの本場、府中市ならではの体験で、まずは腹ごしらえ。

お好み焼きをひっくり返すのに、難しさを感じていた参加者も笑顔で府中焼きを堪能。

 

(スタッフ)

「府中では週に一回は、お好み焼き食べる人が少なくないと思いますよ。」

 

普段は、お店に行って注文するよりも、事前に予約をして焼いてもらっておいて、お店で出来立てをすぐに食べれるようにすることが多いです。見た目は重たい感じですが、意外とペロッと食べれたりしますよ。肉は広島市の方だと豚バラだと思うんですが、府中焼きはミンチ肉を使っているのが特徴で、外側がパリッとなっているんですよ。

 

(参加者)

「自分で、広島風お好み焼きを作ると、チジミみたいになっちゃってて。作り方の想像はできていたんですが、やっぱり今日も難しかったです。でも、作ったのは味が違うというか、おいしいです!」

 

15:00~ 子育て安心・充実の子育て環境 『子育て支援センター』(市立広谷保育所)見学

(職員)

広谷保育所に併設されている『子育て支援センター』では、まだ保育所に入所されていないお子様、ご家族方がいつでも遊びに来れる場所になっています。府中市には、4カ所支援センターがあり、ポムポムという施設も併せて、どなたでも無料で施設を利用できるようになっています。それは、子育てを応援しようとする府中市の姿勢でもあります。

 

当センターでは、イベントを開催してパパ、ママが来やすいような取り組みをしたり、その情報を便りで発行したりしています。平常時は、センターで遊んでいただくのはもちろんのこと、保育士、調理員と共に常駐しているので、親御さんに寄り添えるよう子育て相談なども受けています。

 

特に府中市では「パートナー支援」に力を入れていて「ぷうさんクラブ」というクラブを設立し、パパの子育て支援をしています。ママの子育て負担の軽減もありますが、子どもと触れ合う時間の少ないパパたちが、どう子どもたちと接していけば良いのかを、こういった場所で刺激を受けたり、気づいたりしていただけたらと支援の推進を図っています。

 

他には、ファミリーサポート事業もあり、何か事情があって、子どもをちょっと見てほしいという時にサポートできるようにしています。有料ではあるんですが、保育園の送迎、自宅で子どもを見て欲しいという時に、支援員がサポートに伺うような体制もあります。

 

保育園でも、一時預かりや、休日保育に合わせてファミリーサポートを実施しています。また、病児保育などのサポートもあります。

まだまだ足りない部分はありますが、工夫しながら子育て応援をしていくよう心がけています。

 

(参加者)

「こんにちは~」

 

(園児)

「こんにちは~」

 

(職員)

調理師が施設内で調理したものを食べれるようになってます。今日は、きな粉マカロンのおやつです。

 

(参加者)

「施設も広いですし、園庭や運動場も広いので良いですね。」

 

駐車場からして広いですもん。今通ってるところだと駐車場無いですからね。

 

(職員)

車での通勤される親御さんがほとんどなので、通勤時に子供を送って仕事に行くような感じですね。遠い方は40分かけて来られている方もいますが、通勤先への途中に保育園があるという方で、そういったお家の事情で保育園を選ばれる方もいらっしゃいます。

 

府中市内には、保育所と幼稚園を合わせて13施設有ります。通わせたい希望通りの保育園に入れるとは限りませんが、待機児童はゼロです。

 

(参加者)

「英語や体操教室とかされていますか?」

 

(職員)

私立で英語をされている所があります。ここでは、サッカー教室、体感教室を外部のボランティアの方の協力を得ながら、定期的に開催しています。他にも特徴的なことで言えば、大豆をつぶして味噌づくりをしています。子どもたちが自分たちでつくった味噌を自分たちで食べています。

 

「おいしんですよ~手作り味噌。」

 

地元の金光味噌さんが、もう何年もご協力してくださっています。お餅つきとかも地域の方が手伝いに来てくださったりね。

 

(参加者)

「保育園によってカリキュラムは違うんですか?」

 

(職員)

「府中市の場合は、私立、市立とも合同で保育士の研修を行っていて全体で底上げしようという感じです。」

各園独自の取り組みはありますよ。例えば、上下町の方だと雪が積もるので、かまくらを作ったり。自然環境が変われば、保育も少しかわるかもしれませんね。

 

 

一部希望者は、Valca CAFE (バルカカフェ)へ。府中市のシューズメーカー「ニチマン」のギャラリーに併設されているカフェ。参加者の中には、ニチマン製のシューズを履いてツアーに参加しているファンも見られた。

 

16:30~ 府中家具の新たな取り組み『暮らしの音 のとこ』(若葉家具)見学

府中家具のショップ『暮らしの音 のとこ』の見学はもちろん、店員の方が家具製品の説明や府中の産業である「府中家具」の歴史などの紹介を行った。また、府中のことについても、備後で暮らす人の話として参加者の質問に答えていった。

 

暮らしの音 のとこは、地元の方にもっと家具に触れてもらいたいと、府中本社にお店を構えている。

デザイナーとデザインのコラボをいち早く取り入れ、自社ブランド商品、テーブル、椅子、ソファ、デスク、箪笥といった様々な家具が並ぶ。

また、モダンな仏壇を製造。家具だけでなく全国からセレクトされた生活用品なども販売されている。

 

(参加者)

「こんなおしゃれな家具のある生活は憧れますね。」

 

しかも、暮らしてる場所の近くにお店があるのは良いですね。

 

18:00~ 府中市のシンボル『町家Cafe&Dininng 恋しき』夕食を兼ねた懇親会

府中市の歴史的なシンボル『町家Cafe&Dininng 恋しき』にて、夕食を兼ねた懇親会。府中市の企画財政課の職員、運営スタッフと、実際に東京から府中に移住した夫婦がゲストで参加し、体験話を交えてツアー参加者と夕食を囲んだ。

 

(参加者)

「私はウェブ制作をしています。」

 

 (参加者)

「僕もオウンドメディアの運営をしてます。パソコンがあれば、仕事を創れるなと思って始めました。」

 

(ゲスト)

何か技術に特化していたり、場所が変わっても仕事ができるのは移住しやすいですよね。情報発信など都会に比べればそういった仕事にしている人は少ないと思うので、求められている人かもしれませんね。

 

(参加者)

「東京に比べて、給料はやっぱり安いですか? それでもこっちの方が住みやすいですか?」

 

(ゲスト)

所得は正直少ないと思います。会社や人によって違うとは思いますが、求人とか見れば安いなぁと感じると思います。ですが、生活費が都会に比べれば安く済むということはあります。

住むことに関しては、圧倒的に住みやすいと感じています。ただ、何を求めているのかは人それぞれなので何とも言えませんが。

 

(参加者)

「東京での便利さって僕らは普通で。何がこっちでは不便に感じますか?」

 

(ゲスト)

ん~そんなに無いですね。求めればお店や遊ぶ所とか尽きないとは思いますが、インターネットで宅配は届きますし、車で行きたい所には行けますし。公共の利用料金とか府中の方が高いですね。電車とか。

 

(ゲスト)

「なぜツアーに参加しようと思ったんですか?」

 

(参加者)

将来的に移住するのに良い場所はないのかなって参加しました。他市のツアーに参加したんですが、府中のツアーは期待以上に楽しんでいます。お子さん連れをターゲットにしたこのツアーは、はまってると感じています。

 

今住んでいる所に不満ばかりがある訳じゃないですし、移住や引っ越しを考えるにしても、その地域の制度や補助みたいのはあまり気にしていなくて。何かのきっかけやタイミングだったり。

ツアーに参加して、なんで移住したいのか悩むところで。考えますね。

 

(参加者)

どこに移住するとか決まってはいないけど、そこに住む想像ができるように、実際に行ってみて体感しないと決めれないですね。実際に行ってみて、出会った人が良いなぁと思えることが、交通の便利さとかよりも、一番の決め手になると思っています。

今回は無料でツアー参加できるっていう府中市の本気度にまず惹かれました。

 

(参加者)

「お母さんが暮らしやすそうなイメージがあるけど実際どうですか?」

 

(ゲスト)

実際そうですね。どこか決まった場所に遊びにいかなくても、家の周りで遊べますし。

東京に暮らしていた時は、ママ友ができても、せかせかしている感じがしてて。電車やバスも子ども連れはどこか迷惑がられるし。府中に来て、気持ちにゆとりがあるママさんが多いので、私の場合は、すぐに仲良くさせてもらえましたよ。

 

最初は、高齢者が多いので馴染めるか不安だったし、引っ越した時は、ごみステーションのゴミ出しがきちんとできてないと疑われたりしていたけど、普通に接していたら、すぐに馴染めました。今では近所の方々が子供をかわいがってくれて本当にありがたい環境だなって感じています。

 

12月9日(日)9:00~ 子育てや木育拠点の人気施設『府中市こどもの国 ポムポム』見学

木育を推進する府中市の施設『府中市こどもの国 ポムポム』。施設内には、滑り台やボールプールなどの木製遊具、ボルダリングなどなど、子どもが遊べるスペースが充実している。木工体験や様々なイベントが定期的に開催されており、雨天でも子供が遊べる人気施設を見学。

 

(参加者)

「子供がどんどん遊びに挑戦していくのが嬉しいです。」

 

木の玩具がたくさんあって、良いですね。他の場所も見てみたいんですが、子供が遊びたら無いみたい。

 

一部希望者が、手書きの看板が目立つ、シュークリームの人気店「楓」でお買い物、全国から参拝者が訪れる「首無地蔵」の参拝、昔ながらの町並み保存に力を入れている「出口通り」の散策、府中市を一望できる「桜ヶ丘団地」の見学。

 

(参加者)

「日曜日なのに、まちが本当に静かですね。」

 

なんかゆったりとしてるというか、落ち着きますね。

 

11:15~ 産直市の新鮮野菜が人気『道の駅びんご府中』見学

地元特産品や新鮮野菜が手に入る『道の駅 びんご府中』は、午前中には売り切れる野菜が出てくる。府中家具メーカー特製の陳列台に「府中味噌」の加工品や旬の野菜などが並ぶ道の駅を見学。

 

(参加者)

「荷物になりそうだけど、野菜が安すぎて買っちゃいました。びっくり。」

 

道の駅の隣には「天満屋」という広島では馴染みのある百貨店があり、普段の生活の買い物先が気になる参加者は天満屋も見学。

 

12:15~ 夫婦で営む本格洋食店『たべりCafé』昼食

様々なお店で長年修行された後、府中に洋食店『たべりカフェ』で昼食。開業をきっかけに移住されたご夫婦が営むお店で、2日間を振り返る。

 

(参加者)

「ご飯がおいしいですよね。昨日も今日も、お肉も野菜もお米もおいしく感じます。」

 

食べ物もそうですし、生活の環境が羨ましいですよね。サッカー、野球、泥団子つくるとかくらいですもん。僕らは、すぐに釣りに出かけるとか山に遊びに入るとかしてないですからね。それこそ土を踏まないですし。だから、虫とか触れないですもん。そういう意味で、小さい頃の教育が違うんでしょうね。


(参加者)

「今回、府中市に実際に来て、聞いて、見て実感したことが良かったです。」

 

今住んでいる場所だと、子育てをしていると、待機児童や子供をあずけられない部分があって、働きたくても働けないんです。会社の内定を受けても、雇う側が本当に子どもをあずけられるのか不安に思っているし、面接に行ってもなかなか確定した答えを言えないんです。

 

子育てをサポートする保育園が多いなとか、小中一貫校とか府中市の教育方針がすごいなって。建物も田舎の学校とは思えないデザインだったり。道路の上に学校の通路が通ってるとか、都会と違って柔軟な対応をしてるんだなって感じました。自由な発想で行動するイメージが、子育て環境にとって良さそう。

 

(市職員)

今回のツアーで、府中市を知らなかった方々に実際に足を運んでいただき、府中市を知っていただく良い機会になりました。後日、参加者の方より

 

「移住をするなら、まちの雰囲気も良く、子育て環境に魅力を感じた府中市にと考えています。」

 

と、すぐにご連絡を頂き嬉しく思っています。

来年も、再度訪問したいとおっしゃっていただいてる方もいるので、引き続き、府中市の情報を参加者の方々にお送りします。本当にご参加いただいた方々、ありがとうございました。

『備後府中焼き体験教室』
HP:http://fuchu-kanko.jp/fkan/?page_id=17647

『子育て支援センター』
HP:http://www.city.fuchu.hiroshima.jp/life_scene/kosodate/sodan/2177.html

『暮らしの音 のとこ』
HP:https://wakabakagu.com/category/notoco/

『Vulca CAFE』
HP:https://www.vulcacafe.com/

『町屋Cafe&Dining 恋しき』
HP:http://www.koishiki.jp/

『府中市こどもの国 ポムポム』
HP:https://kodomo-fuchu.com/

『手作りケーキ 楓』
電話番号: 090-7978-3147

『桜が丘団地』
HP:http://www.fuchu-tochi-kaihatsu.jp/

『首無地蔵』
電話番号:0847-43-5732

『石州街道出口通り』
HP:http://www.geocities.jp/degutidouri/

『道の駅 びんご府中』
HP:http://www.city.fuchu.hiroshima.jp/jigyosha/sangyo/2583.html

『たべりカフェ』
HP:https://www.facebook.com/tabericafe/

運営協力会社
『グリットグループホールディングス株式会社 地方創生プロジェクト事務局』
HP:https://go-sousei.com/