商工会議所に入られたきっかけは何ですか？

僕が就職活動の際に、長男ということで府中市には戻らないといけないと考えていました。しかし、当時は就職先の選択肢が少ない中で、自分に向いている仕事を探していました。事務や作業を黙々とするイメージがあり、コツコツやっていく仕事が向いていると考えていたので、営業よりは商工会議所で頑張ろう、地元に根差した団体だし受けてみようかなと思い決めました。

ですが、入ってみて全くイメージと違いましたね（笑）どちらかというと事務作業よりも、事業者の方とコミュニケーションをとることが一番の仕事といううことがだんだんと分かってきました。営業も業務もあったりします。もちろん、府中市内の事業者の方を支えるということ、きちんとした仕事で信用していただくことも大切にしています。

企業支援で力を入れられていることは何ですか？

僕は企業支援チームです。府中市内の企業が良くなっていくよう応援していく役割があります。具体的には最近「小規模事業者持続化補助金」という制度を活用していただけるよう呼びかけを行っています。販路開拓が重要視されてきている中で、展示会への出展やパンフレットの作成など新たに取り組んでいくことで、販路の開拓の一歩を踏み出してもらうという取り組みです。補助金や助成金を会社と一緒に書類を作って取りに行くことも最近多くなりました。

商工会議所では、事業者の方に補助金や助成金を使っていただきたいので、制度の宣伝を、チラシやホームページへ掲載をしています。それだけではなかなか目に留まりにくいこともあるので、個別に電話で案内をしています。事業者の顔と補助制度があっているなと思えば、こちらから積極的にご案内するようにしています。

その他、様々な支援やご相談に対する対応を行っています。頭の中にある事業計画を紙へか書き出す　「創業セミナー」や、一対一での「事業の個別相談」「融資相談」「経営相談」「イベント」「労働保険」など様々なご相談に対応しています。

意外な仕事とかありますか？

働いている僕たちが分からなくなってきてますね(笑) 仕事の範囲が広いという意味で。何をやるにしても「当たり前にやらないとね」となっている面があるので。府中市内の事業者さんのご相談を受けたりイベントをしたり事業もしますし、地域に対してイベントを開催したりもしています。

知らない人から見て、商工会議所の存在がまだまだ市民の方に知られていないということがあるので、どう知っていただけるかを考えているところです。

ー心がけていることはありますか？

お客さんの視点に立って対応するっていうことを心がけています。ご相談に来られる方に知っていただきたいのは、何か準備をしてからお問い合わせいただくというより、分からない状態でも、こんな事業を行いという思いがあれば、ご相談にいらしてくださいということです。

一緒に事業計画やアイデアのブラッシュアップ、融資や助成金などを狙いに行くといことができるので、何か作ってからというよりは、思いがあればまず来ていただけたらと思います。

今までで辛かったことはありますか？

思い出せないくらいいっぱいありますね(笑)

お客様に対しては、全部の期待に応えきれないこともあるのでそれは辛いですね。反対に、ご相談後に確定申告できた、助成金が下りたなど、一言言ってもらえるのは嬉しいですね。

事業行っていく上で、書類の作成など、やらなければならないことがあると思うんですが、負担や辛いことを何とか一緒に乗り越えて行けたらと考えています。

これからの目標は何ですか？

これからより、地に足をつけた仕事をしていきたいです。お客様一件一件に、深く対応していきたいなと思っています。そして、創業しようと思った際に、商工会議所にいこうと思われていないという状態を何とかしたいと思います。府中商工会議所の存在を知ってもらい、利用者を増やしたいと思っています。

移住に関する取り組みは何かされていますか？

再就職のUターンや、新卒で就職で府中市へ帰ってくるなど何種類かパターンがあると思うんですが、

人口減が大きな問題だと考えています。働く人がいなくなる、府中市自体が最悪なくなるかもという懸念もあります。そこで、商工会議所では、高校生に対して、就職活動を行う際に、府中市内の企業情報の提供を行う計画しています。商工会に企業さんが登録してもらって、進学した出身者にも定期的に企業情報を提供していく予定です。

開業支援で、店舗のご紹介、事業計画や創業支援の申請書の作成を一緒に作ってもらったり、ほとんどのことに対して力になってもらいました。

開業するにあたって、何をしていけばいいかわからなかったので、手順を教えてもらったおかげで、ステップを踏んで前に進めたかなと思っています。