知り合いや友達から民家を修繕する材料をもらったり、建築資材も新築の材料で余ったものとか譲ってもらっています。足場で使っている単管も、後からブドウ畑に使えるし便利よな。

今直しているこの家は、崩れかかっている部分を崩して、その部分を修繕してる途中。譲ってもらえる材も、直す家の方も一つひとつサイズや形もばらばらだから、測りながらするのが大変です。

作業するにしても、一人でする時は、ブルーシートを取ったり付けたりするだけで時間がかかってしまうから、なかなか進まんよね。ぼちぼちと。

この家は、遊びのためだけに取っておこうと思って。皆が集まって、ここでで休憩したり、囲炉裏を囲んで飲んだり、風呂に入れたら良いかなって。

ワインって、ブドウを脚でぐちゃぐちゃにつぶして瓶詰めして、発酵させたらできるんよ。ただ、雑菌とか入らないようにしないとダメみたいだけど。フランスでは、赤ワインとかだと三日間くらい浮き上がってくるブドウを寝ずに沈めて発酵させるんよ。

日本は、酒造の製造免許がないとワインを製造したらダメなんよね。三年間くらいワイナリーなどで修業しないと取れないので、免許を持っている方と一緒に府中産ワインを取り組もうとも考えてます。

栽培しているブドウは、日本で開発されたもので、マルベックやヤマ・ソーヴィニヨン、山ぶどうなどをブレンドした品種。日本の風土に合ったブドウです。実もそのまま食べても美味しいで。

まずは、畑で作ったブドウを免許を持っているとこに出してワインにしてもらおうと思っています。一本を1000円くらいでワインにして瓶詰めしてくれるんよ。ただ量が必要になってくるので、そこが難しいよね。

来年で三年目。ぼちぼち畑も広げていって、ブドウを増やしたりね。食べる用のブドウが5品種、ワイン用のブドウが16種類以上あるかな。それぞれできる時期が違うから量が増えなくて、発注できんのんじゃろうな。畑全部で、ブドウだけで約400本くらいは植えてるのに。枯れるのもあるし。これだけの規模で一種類だけやっていたら絶対発注できるのに。笑

「全部が全部ええようにいかんしな。」

最終的にはワイナリーを作ろうとしています。近くのロケーションで良いなって場所があるので考え中。府中で作ったワインができれば、もっと人に賛同してもらえるようになるんじゃないかなと思っています。

お店で「ワイン会」をしたりしているのも、それが理由の一つでもあります。ワインを好きになってくれるきっかけのワインになればなと思っています。

府中市は、市の木として「桜の木」があるけれど、僕は、実がつくサクランボを増やしたいなぁと。花も綺麗だし、その後食べられるんよ。サクランボ狩りもできるし。植えてみたけれど良いのができるよ。果樹や野菜の苗代を市が半分補助してくれる制度もあるし。

ブドウ以外にも、果樹でサクランボやキュウイ、リンゴとかも植えてます。リンゴは、シカにだいぶやられましたけど。府中市栗柄町が「果樹のまち」とかになれば良いなって。畑も空いてるところがいっぱいあるし。

「キュウイがなってるから、勝手に持って帰って食べてな。」

「イノシシじゃな。あと、モグラ、シカ！」

去年は、黒いスイカを植えて食べられなくてすんだけど、今年は、イノシシにほとんどやられて。学習したのか分からんけど、食べられてたな。

あとは、草刈り。年に何回やってるか分からないくらいやっています。イノシシが掘り起こした後は、ほんま、やりにくい。

逆に、嬉しいのは、収穫よね。

「できたら感動するよな。」

でも、最近は慣れてしまって、採るのが大変。

できたブドウは、近所の人とか、畑借りてる人に配ったりしてます。喜んでもらえるし、ブドウ分けてもらえたら、タダで畑貸してあげるよって感じの方もいますし。放置されてた畑を耕すのに、重機を貸してくれたりな。

「栗柄町は、ほんまにええ人ばぁよ。」（良い人ばかり）

あと、ブドウを植えてみたいという人がいれば、ブドウの苗を分けてあげるよ。苗も作っているから。

「僕が楽しければええかなって人間じゃけぇな。笑」

自分が楽しめたら、他の人も楽しめると思ってる人間なんで、楽しいことをするようにしてます。奥さんも僕が楽しめてたら、1/3くらいは楽しんでもらえると思って。

とにかく興味のあることはやってみる。まぁ休みもいるけどな。